誘拐警報

投稿日時 : 2019/05/07 19:30

LCIのサイトより。「誘拐警報:マルセイユで誘拐された男の子、ヴァランスで無事に発見、誘拐犯は父親だと主張」

もちろん、フランスにはこどもの日はないが、5月5日、日曜日、マルセイユで、歳半の男の子がいなくなった。昼過ぎに母親がお祈りの行事に参加している昼過ぎのことだった。

すぐに、「Alerte enlèvement(誘拐警報)」が発動された。

これは、フランスでは2006年に作られたシステムで、アメリカのテキサス州で1996年に始まった「Amber Alert」を見本にしている。

未成年が誘拐された場合、次の四つの条件が当てはまった時に、Procureur de la République(検事・検察官)が判断する。
1:迷子ではなく、誘拐であるとはっきりしていること。
2:被害者の身体、または生命が危険にあること。
3:子どもまたは、犯人の居場所を特定する情報があること。
4:被害者が未成年。

これが発動すると、以降3時間の間、この警報システムに賛同している関係メディアなどでは緊急速報を流す。(3時間以降は、各メディアの判断となる)これは、日本の地震・津波速報のように、テレビやラジオ、現在ではインターネット上でも流される。

このおかげで、今回は無事に発見された。ちなみに2006年以降、23回発動しているが、すべて無事に子どもが見つかっている。

また、発動当時は、写真も名前も公表されていたが、発見されたとたん、すべての個人情報は削除されている。