来年からマールボロ一箱は12.5ユーロ。

投稿日時 : 2023/12/18 17:35

「タバコ:2024年、タバコ一箱の価格は50サンチームから1ユーロの値上げ」
経済紙Les Echosのウェブサイトより。

先週の火曜日発表されたのが、1月1日から販売されるタバコの値上げ。

フランスでは、タバコもお酒も、国民の健康を害する嗜好品、つまり、健康を害した国民のための医療費が、全ての国民の税金、そして国の予算から使われるというものという認識になってひさしく、タバコを吸うテレビドラマや映画はなく、俳優などが美味しそうにビールを飲むビールのコマーシャルもない。

タバコのパッケージも、肺がんの写真などが大きく貼られていたり、さらに毎年の値上げで、一箱10ユーロも数年前に超えた。そして、1月1日からは、フランスで最も購入されているタバコ、マールボロは一箱12.5ユーロになるという。他のメーカーでも50サンチームから1ユーロの値上げが予定されているという。

これは、フランスのタバコの価格はその8割以上が税金だが、前年度のインフレを考慮されて決められることになっており、今年は4.5%を超えるのインフレの影響で、その分が値上げとなった。

もちろん、カフェに併設されているビュラリストと呼ばれるタバコ販売者からはもちろん、反発があるが、政府としては、2027年には一箱最低13ユーロ、2025年には12ユーロを目指しているという。

実際に、喫煙者の数は、タバコの値上げにかかわらず、上昇傾向もでており、これまでの減少傾向に歯止めがかかって、女性や低学歴の層で上昇に転じており、タバコを値上げするという政府の方法は間違っているという意見もある。

また、タバコの値上げの度に議論になるが、路上などで闇で売買されるタバコや、麻薬の消費量が増えるのではという懸念もある。