ヨーロッパの父

投稿日時 : 2023/12/28 17:30

「ヨーロッパ設立の重要人物、ジャック・ドロールが98歳で亡くなる」
地方紙Sud Ouestのウェブサイトより。

昨晩からフランスのメディアが大きく取り上げているのが、フランスの政治家ジャック・ドロールが98歳で亡くなった話題。

パリの自宅で98歳で老衰だという。娘で、リール市長のマルティーヌ・オブリ氏が発表した。

フランスの政界からは追悼のコメントが次々と寄せられ、メディアでも功績を振り返っている。

1980年代前半、ミッテラン大統領のもと、経済大臣を努め、社会党の重鎮であったドロール氏は、1995年の大統領選挙では、左派勢力の有力候補、さらには大統領となるのもほぼ確実であるかのようにも報じられていたが、1994年11月、政治番組の生放送で、出馬しないことを発表し、政界はもちろん、フランス社会に大きな衝撃を与えた。そしてこれをきっかけに政治のキャリアも終わることになる。

しかし、ドロール氏の功績は、現在のヨーロッパの基盤を築いたことにあるといい、現在のEU、そして統一通貨Euroの創設にも貢献した。また、ヨーロッパの学生が国境を越えて自由に学べるエラスムというシステムの設立にも大きく関わっていた。

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