鉄道ストライキ:利用者もストライキ

投稿日時 : 2022/12/26 17:30

「フランス鉄道:利用者のアソシエーションが1月に“切符ストライキ”を予告」
地方紙Sud Ouestのウェブサイトより。

この週末に大規模な鉄道ストがあったばかりで、来週もストライキが予告されていて、1月半ばにマクロン大統領が年金制度改革の方針を発表したらまたストライキがあるとされているフランス。

いくらストライキの国とは言え、さすがに利用者側も黙ってみているだけではない。今度は、利用者側のアソシエーションがストライキを予告している。日本からみれば「鉄道利用者の会」のような団体が存在するのも理解しづらいが、この予告をしたのは、パリとトゥールの間のTGVの年間パスを持っている利用者で、1月に「切符ストライキ」を敢行するという。

先週末のストライキでは、予約していた列車が運休した利用者には実質200%の払戻が行われたが、年間パスを持っている人は対象外で、運休しても毎月500-600ユーロを払っている彼らには何の保証もされていないのが、この不満の元だという。

1月に予定されるこの「切符ストライキ」は、乗車していても切符を見せないというストライキで、実際は年間パスがあるので、無賃乗車にはならず、象徴的なストライキとなる。それでもフランス鉄道に対して、声を上げて、行動することで意思表明をするという。

じつは2012年にも鉄道利用者がストライキをし、他の路線の利用者も加わり、フランス鉄道から保障がされた。おそらく今回もなんらかの反応があるとされる。