本屋を助けるフランスの文化庁

投稿日時 : 2023/04/07 17:30

「10月7日から本一冊の送付には最低3ユーロ」
Le Monde紙のウェブサイトより。

日本でも街の本屋さんの経営が厳しいが、夏のバカンスにも本を持って行ったり、クリスマスプレゼントの定番が本のフランスでも、本屋さんの経営は厳しく、アマゾンなどで購入されることも多く、実店舗は大変だ。

そこで、フランスの文化庁は本日4月7日、政府広報で、6ヶ月後の10月7日から、35ユーロ以下の書籍の送料を最低3ユーロするようにと発表した。

これまで、フランスの書籍の通販では、2014年に決められた法律で、最低金額が1サンチームに設定されており、アマゾンなどで販売される書籍などにはこの1サンテチームが適用されていた。これが10月からは3ユーロとなり、政府としては、街の本屋さんで本を買うように支援するという。ただし、街の本屋さんで購入すれば、送料はもちろんかからないが、場所によっては、欲しい本がすぐにない場合もあり、消費者にとってはかならずしもよいとは限らない。

そして、35ユーロ以上の場合、アマゾンなどはプライム会員などには送料無料のサービスを適用できるという。さらに、フランスの書店組合側は、当初は4.5ユーロを要求していたという。法律の施行までまだ半年あるが、それでも街の本屋さんにとっては助かる施策だろう。