夢再び

投稿日時 : 2022/06/24 17:30

「“ブルー(仏ナショナルチームの愛称)とはまだ次もある”」
6月23日付け、スポーツ紙L’Equipeの表紙。

フランスではもう、パンデミックの感染状況はもとより(新規感染者数もそれほど減らず、ワクチン接種もほぼ進んでいないが、医療機関の逼迫もそれほどでもなく)、ウクライナ情勢ですら、日常的に騒ぐほどでもなくなっており、いろんなものの値段の上昇などはあるものの、コロナ禍はすでに過去のことのように、何の制限もない日常が戻っている感じだ。

いつものように夏に向けて、夏前のイベントが続き、サッカーでも、シーズンの終わりが進み、選手の移籍などの話題もいつものようにされる6月だ。そこで、23日にフランスのスポーツ紙、L’Equipeが取り上げたのが、この日、50歳の誕生日を迎えたジネディーヌ・ジダンの独占ロングインタビューだ。

ジダンはもちろんフランスでは歴史に残るサッカー選手であるだけでなく、国民からも愛され続け、自身もサッカーへの愛を持ち続けている。このインタビューでは、初めて、明確に、将来はフランス代表の監督になりたいと明言した。

現在、フランス代表の監督は、かつてジダンも一緒にプレーしていたディディエ・デシャンで、今秋のワールドカップの成績次第では代表の監督は継続という話もあるし、その結果がどうであれ、次がジダンだという保証はなにもないが、選手としても監督としても結果を出しており、選手からも国民からも指示があるジダンがいずれ代表の監督になることは当然のことかもしれない。

インタビューは全50ページ近くの1/3も使うほどの、「特集」扱いで、「ジズー」の生い立ちから、有名になった試合の舞台裏や家族など、様々なテーマが取り上げられている。

日本ではほとんど(まだ)盛り上がる気配すらあまりないが、フランスでは徐々にカタールでのワールドカップの話題が取り上げられ始めている。