カモン・フランス

投稿日時 : 2020/10/13 18:00

「ヴェルサイユ宮殿:黄金時代の終焉」
Le Figaro紙のサイトより。

日本の観光地もコロナ禍で大打撃を受けているところがあるが、フランスも、世界も同じ。フランスで、外国人旅行客が多い場所の代表のヴェルサイユ宮殿も大打撃を受けている。

2018年の冬の二月の雨の日でも一日あたりの観光客は8000-10000人だったというが、天気も良く、気候kもよい先週は平均でやっと2000人だという。影響を受けているのはもちろん、ヴェルサイユ宮殿だけではなく、途中の土産店やカフェ、レストランもしかりだ。

日本の観光地の場合は、外国人旅行客が多かったところでも、もともとは日本人観光客が多い場所で、政府のGoToキャンペーンなどもあり、それなりの回復が見られるようだが、フランスのヴェルサイユ宮殿の場合は、国内観光客はほぼいなく、フランスの学校による課外授業での見学も、そもそも修学旅行というものがないので、収益にはつながらない。

フランス人の場合、政府が日本のようなGoToキャンペーンのような後押しをしなくとも、すきがあればバカンスにはいくので、旅行者への直接の支援策はまったく考慮されていないが、受け入れ側の旅行関連業者への支援策を検討しており、昨日も、首相を加えた関連省庁の連絡会合が開かれ、対応が検討されている。そこで、旅行業界からは、安心して旅行者が移動できる仕組みや制度を政府に要望したという。

昨日のジャン・カステックス首相のラジオ生インタビューに続いて、明日の夜は、マクロン大統領が国営放送と民放で同時にライヴでテレビで発言するという。本日朝から、フランスのメディアでは、そこで、ドイツのように地域的に夜間外出禁止が始まるのではなどと、あたらいい対応策が発表されるのではと話題になっている。

ヴェルサイユ宮殿のケースは、いくらフランス人や近隣の国の歴史ファンなどがいるとしても、これまでのビジネスプランが通じなくなっているものの、このフランスの歴史の遺産を維持するにはやはり外国人観光客に頼らざるをえず、状況は厳しいようだ。