それでもバカンスモードのフランス。

投稿日時 : 2024/07/22 17:30

「2024五輪:パリでは、セキュリティ体制に、レストランや店舗の怒り」
仏版Huffpostのウェブサイトより。

この週末、パリ五輪のために、例外的にニースで最終日を迎えた自転車レース、ツールドフランスも終わり、フランス国会の重要な委員会の委員長なども決まり、今週末から始まるパリ五輪の準備も最終状態に入った。

政治では、マクロン大統領が明言はしていないものの、とりあえず、新内閣の発足と新首相の任命については、いまだ候補者もあきらかにならず、マクロン大統領の態度もわからないまま、最短でもオリンピック(パラリンピック)が終わってから、あるいは9月に入って、新年度予算審議が始まる直前まで、なにも起こらないという雰囲気になっている。

当然、水面下では様々な動きがあるだろうが、政治家はもちろん、メディアもオリンピック期間(バカンスシーズン)にそこまで仕事はしたくないという、「同調圧力」のようなものがあるかのように、フランスはバカンスモードにはいっているようにみえる。

しかし、パリ中心部、オリンピック会場付近を中心に張り巡らせられてきた柵や、通行制限(自動車はもちろん、自転車、キックボード、そして歩行者も)などで、かなり移動が難しくなっている。そこで、ある程度予想はされていたが、大きな影響を受けているのが、稼ぎ時のはずだったレストランやカフェ、そして一般の店舗。

予約していた客が、交通手段が使えなかったり、移動が困難になったことで、キャンセルをしたり、人一人が通れるのがやっとの幅で、慎重よりも高い柵が道路に設置されるなど、テラス席の景観が台無しになるなどして、すでにかなりの影響が出ているという。そして、そもそも、すでにパリ市民は、可能な人はパリから脱出しているし、あえてパリに来るフランス人もほぼいないという。外国人にしても、これからオリンピックが始まってどのくらいくるのかわからないが、どのくらいの経済効果があるのかわからない。

ところで政治に関しては、自分で勝手に動くマクロン大統領だけに、自分のバカンスが終わったら、あるいは途中のタイミングでも、なんらかのアクションをする可能性もある。