フランス人はバカンスの準備

投稿日時 : 2021/05/06 17:30

「オクシタニでは木曜日から民宿やキャンピングの予約が殺到」
国営地方ラジオネットワークFrance Bleuのサイトより。

先週、マクロン大統領がはっきりとデコンフィヌモン(コンフィヌモンの解除。ロックダウン解除)の道筋を示した。4つの段階のうち、第一段階の5月3日から移動制限がなくなり、中学と高校も再開し、わずかではあるが感染状況も改善される傾向にあり、ワクチン接種も国民の25%に達したという。

第二段階で最も心待ちにされているのが5月19日のテラス席の解放だ。すでにパリを初め、レストランなどでは、準備が始まり、予約もすでにいっぱいだという。

そして、夏のバカンスに向けても、すでに予約が始まり、昨年もそうだったが、民宿(Gîtes:ジット)やキャンプ場などの予約が特に人気だという。南仏のオクシタニ地域では、よりワクチン接種が進んでいるはずの8月が特に人気で、9月の予約も今年は多いという。

これらの予約では、そもそも密になる可能性がないところが多いとされるが、それでも、利用者が気にしているのが、感染対策だという。

日本のように政府主導のGoTo EATやGoto Travelなどはフランスにはない。そうでなくても、再開されるレストランなどには予約が殺到し、宿泊業にも予約が集中しているという。国鉄も含め、感染状況を鑑み、予約の取消や変更にはかなりの臨機応変な対応が用意されていたりする。

現時点ではフランス国民の海外旅行については、まだ不明確な部分が多く、今年の夏のバカンスもフランス人は国内旅行が多くなるとされ、昨年も国内のバカンスが9割だった。いずれ海外への旅行も解禁されるだろうが、国内と同じように、密にならない場所、感染対策が出来ている場所が好まれるだろう。そして、年間5週間ある有給休暇は原則全ての人が100%使うフランス人、何の後押しがなくても、すぐに世界に飛び出すだろう。