2020年夏

投稿日時 : 2020/05/25 17:30

「バカンスは近く?」
5月25日付け 20 Minutes紙の一面より。
(訳注:Près:近く、とPrêts:準備出来ているをかけている)

日本と同じく、フランスでも少し早い夏の陽気を先取りしたこの週末、フランス政府は今年の夏のバカンスは国内旅行をつよく推奨している。国民も、海外旅行はリスクがあるとして、国内旅行が人気になりそうだ。

ただし、日本で言う「三密」を避けるため、「ソーシャルディスタンス」を守るため、人気になりそうなのが、人が多くなる都市部やビーチ、避暑地ではなく、Gîtes(ジット:民宿)と呼ばれる伝統的な宿泊施設だ。

最近流行だったインターネットを介した「民泊」ではなく、農家民宿のようなシステムだが、Gites de Franceという第二次世界大戦後にできたフランス国内のネットワークであり、レーベルだ。日本語で、民泊や農家民宿とされることも多いが、どちらかというと「別荘」を借りるようなイメージで、アソシエーションが加盟を管理しているので、それなりの質とサービスが保証されている。

もちろん、このたびのCovid-19の影響で春以降、このジット・ドゥ・フランスの施設も影響を受けているが、夏のバカンスに向けて、問合せが多くなっているという。大手ホテルチェーンや、大規模・中規模施設でもなく、オンラインを介したサービスでもなく、こうしたローカル(現在のところ、不要不急の外出は教授うちから100km以内に制限)なサービスを使ってバカンスを過ごすという。もちろん、人気はパリから100km以内の物件だ。

6月がどうなるかは今週中に政府からの発表などもあるが、すでに夏のバカンスの準備は始まっているようだ。