総選挙、第三ラウンド、あるいは首相選の前哨戦。
投稿日時 : 2024/07/18 17:30
本日、フランス時間の15時から行われるのが、先の総選挙で総入れ替えになっったフランスの国会の議長選挙。
首相候補選びでは、四党の間でまとまらない状態が続く左派連合NFPだが、国会議長については、一致した。
その候補者は、共産党のアンドレ・シャセーニュ氏。これもかなり「政治的」な選択で、もし社会党や極左政党LFIから議長を出すと、首相は別の党からということになり、間をとって、共産党からとなったとされる。
そして大統領派の現議長も立候補するし、極右政党RNももちろん候補者をたてる。他の党からも候補者を出して、六名の候補者で始まるとされている。
この選出方法だが、ポイントは、無記名の投票であることで、各勢力はもちろん上からの指示はあるものの、実際に各議員が誰に投票するかはわからない。そして投票は、候補者の一人が絶対的過半数をとるまで続けられるが、2回目の投票で決まらなければ、3回目の投票では、過半数をとれていなくても、トップの候補者で決まることになっている。
さらに、本日決まるのは議長だけではなく、国会での重要な委員会の委員長や副委員長も。これについても、各勢力では候補者を統一させて同じように戦略を練っているという。このため、舞台裏では、議長職は共産党だから、別の委員会ではこちらに協力してくれとか、特に左派連合は一丸となって議長だけではなく、他の委員会でもリーダーシップを獲得しなければならない状況にある。
シナリオとしては、左派連合が議長職をとる可能性もあるが、逆に現議長が勝つ可能性もありえる(二回目の投票、あるいは三回目の投票で極右政党RNの一部などが「反左派連合」で動く場合など)。誰もどうなるか読めないという。
そして、左派連合から議長がでれば、その流れで、首相も左派連合からという流れができるが、そうでない場合、さらにフランスの政治劇は混乱が続くとされるし、議長選出がどのような過程をへて、どのような数字で決まるかにもよる。
そして、メディアは明日の夜以降、さらにこの結果をうけて、大きく騒ぎ出すとされる。
総選挙、第三ラウンド、あるいは首相選の前哨戦。
投稿日時 : 2024/07/18 17:30
本日、フランス時間の15時から行われるのが、先の総選挙で総入れ替えになっったフランスの国会の議長選挙。
首相候補選びでは、四党の間でまとまらない状態が続く左派連合NFPだが、国会議長については、一致した。
その候補者は、共産党のアンドレ・シャセーニュ氏。これもかなり「政治的」な選択で、もし社会党や極左政党LFIから議長を出すと、首相は別の党からということになり、間をとって、共産党からとなったとされる。
そして大統領派の現議長も立候補するし、極右政党RNももちろん候補者をたてる。他の党からも候補者を出して、六名の候補者で始まるとされている。
この選出方法だが、ポイントは、無記名の投票であることで、各勢力はもちろん上からの指示はあるものの、実際に各議員が誰に投票するかはわからない。そして投票は、候補者の一人が絶対的過半数をとるまで続けられるが、2回目の投票で決まらなければ、3回目の投票では、過半数をとれていなくても、トップの候補者で決まることになっている。
さらに、本日決まるのは議長だけではなく、国会での重要な委員会の委員長や副委員長も。これについても、各勢力では候補者を統一させて同じように戦略を練っているという。このため、舞台裏では、議長職は共産党だから、別の委員会ではこちらに協力してくれとか、特に左派連合は一丸となって議長だけではなく、他の委員会でもリーダーシップを獲得しなければならない状況にある。
シナリオとしては、左派連合が議長職をとる可能性もあるが、逆に現議長が勝つ可能性もありえる(二回目の投票、あるいは三回目の投票で極右政党RNの一部などが「反左派連合」で動く場合など)。誰もどうなるか読めないという。
そして、左派連合から議長がでれば、その流れで、首相も左派連合からという流れができるが、そうでない場合、さらにフランスの政治劇は混乱が続くとされるし、議長選出がどのような過程をへて、どのような数字で決まるかにもよる。
そして、メディアは明日の夜以降、さらにこの結果をうけて、大きく騒ぎ出すとされる。