旅行産業は他の産業よりも地球に二倍近い負担をかけている。

投稿日時 : 2025/01/23 17:30

「ツーリズム:1億越えの外国人観光客で、フランスの一位は揺るがず」
Libération紙のウェブサイトより。

日本でも外国人観光客の記録的な増加が報じられているが、世界規模でも、ツーリズムはすでにコロナ以前の水準を超えてきているという。

昨年は、パリ五輪の影響もあり、観光客数でいえば、フランスは世界一の国となった。しかし、実は、日本でも気にされている訪日客一人あたりの消費額でいえば、最も観光収入があるのは、フランスではく、スペインだという。

これは、スペインを訪れる人の方が、長期間滞在していることが大きな要因だという。

フランスでは、全ての地域で観光客が増えたというわけではなく、コロナ禍の間などにプチブームがあった大西洋岸などは逆に増えてはいない。そしてフランス国内でのフランス人の旅行・バカンスについても、最近はやはり予算少なめで滞在期間も短い傾向があるという。

日本と同じように、というか世界中での問題で、オーバーツーリズムの問題も同時に大きくなっているが、逆に日本ではほぼ全く問題にされていない世界規模かつフランスでも問題にされているのが、観光・旅行による環境問題への影響だ。

アメリカのトランプ新大統領がパリ協定からの離脱を決めたが、世界規模では観光客の増加によって、温室効果ガスの排出量も予測を超えて増えるという懸念がされており、旅行産業でのこの値は、他の産業の増加率の倍ともいわれている。