フランスでは来年から切手がデジタルに。

投稿日時 : 2022/06/30 17:30

「使用法、料金、セキュリティなど。仏郵便が始めるデジタル切手を知る4つの疑問」
Le Parisien紙のウェブサイトより。

日本ではコンビニやスーパーでキャッシュレス決済がかなり普及しているが、フランスから見ると、旧時代的、前世紀的なものは、手紙や封筒に貼る切手だ。

日本ではいまだに、紙の切手を郵便局で大抵は現金で買って、それをはったり、郵便局の窓口で重さを局員に測ってもらって料金をはらうという「アナログ」だが、フランスでは、そもそも、かなり前から、郵便局には重さをはかって切手を発行する機械があり、国内だけではなく、国際郵便でも、送りたい手紙やはがきを置いて、宛先の地域と速達などのオプションを選んで、支払って、出てきた切手を貼って自分で出すシステムだった。もちろん、日本のように値段別の切手も売っているし、記念切手もある。ただ、普通は、この郵便の自動販売機で非対面でやるのが一般的だった。

これが、2023年から、まずは20g以下の郵便に限られるということだが、すでに同様のサービスが始まっているスイスに続いて、「デジタル切手」が導入されるという。仕組みは、スマートフォンで仏郵便La Posteの専用アプリから、切手を購入、確認されると8桁の数字が送られてきて、それを送りたい手紙に書く、という仕組みが予定されている。

ただ、従来の切手もこれまでどおり使え、当面はこれまでの切手が廃止されることはなく、新しいサービスの提供だという。今後、うまくいけば、より重たい手紙や、小包にも適用していくという。