戦々恐々

投稿日時 : 2021/05/17 17:30

「テラスの再開:パリでは、”また地獄を見ないように”住民は警戒」
Le Parisien紙のサイトより。

いよいよ明後日からテラス席が営業再開される。

フランスの感染状況も順調に回復しており、ワクチン接種も最低1回打った人が2千万人を超えた。いまだ医療従事者や高齢者というカテゴリー別の数の発表ですら控えめな日本と違って、フランスでは最初から国民の何%という発表・広報だった。これは目標値の一つが国民の60%がワクチンを打って始めて集団免疫があるとされるという科学的かつ現実的な数値目標があるからだ。

日本でもようやく10万人あたりの感染者数もメディアで大きめに取り上げ始められたが、これもフランスでは1年以上前から、客観的かつわかりやすい指標で、5月16日の状態だと、フランス国内でもグリーンになってきているところがあることが一目瞭然。数週間前は最悪の紫の地域も多く、フランス全土は真っ赤で一部に黒いところや紫のところがあった。

以前に紹介したサイトcovidtracker.frより。

フランス全土でテラス席の営業が再開されるが、特にカフェやレストランが多いパリでは、住民たちが不安も聞かれているという。パリでは建物の1階がカフェやレストランで、その上の階は普通に住居になっており、テラス席に集まる人が多くなるとやはりそこに住む人たちは不安なようだ。

パリでお勧めのテラス特集をしているメディアがあったり、水曜日以降のお天気を心配する人がいたりする反面、TVなどで有名なシェフはボルドーにある自分のレストランはこのタイミングでは営業を再開しないという。また、テラス席でも人数制限を設けるのは、世界中でフランスだけだと揶揄するメディアもある。