時間を持て余すフランスのメディア

投稿日時 : 2024/08/22 17:30

どうやら明日に予定されている大統領と左派勢力との会合では決まらず、月曜日の極右の代表との会合の後もどうなるかわからず、さらにパラリンピックの開催も迫り、7月の頭から散々時間稼ぎをされている感の新首相の任命。

メディアでも大統領勢力が探っている首相候補についての話題も一通り過ぎた感じで、昨日からは様々な世論調査が発表されている。

それによると、54％のフランス人が早く首相を任命して欲しいと願っているという。この数字が多いのか、少ないのか。また、政党別で言えば、42％が極右政党RNからの首相を望んでおり、36％が社会党を望んでいるという。

別の調査では、40％のフランス人が次期首相に望んでいるのが、現首相のガブリエル・アタル氏だという。ただし、すでに辞表を提出しているばかりか、大統領もそれを受け入れており、形としては、次の首相と内閣が決まるまでの臨時内閣という扱いなのだが、国民的には、オリンピックの間のメディア戦略もあり、アタル氏の好感度もあがっており、別に続けてもよいような感じという数字もある。

さらに、別の調査では、左派系を支持する層での調査で、極左政党LFIへの信頼度が下がっているという。

様々な世論調査や見解がでてきているが、いずれにせよ、かなり難しく、デリケートな状態にはかわりなく、どこのグループにしても、どのような決断をするにしても、それが吉と出るか凶と出るかはわからないようだ。