夏のソルド vs GO TOキャンペーン

投稿日時 : 2020/07/16 17:00

「ソルド、小売店の春夏の最後の望み」
経済紙 Les Echosのサイトより。

7月14日の休日の翌日、15日からフランスでは通常より3週間遅れの夏のソルドが始まった。

Covid-19によるコンフィヌモン(自宅隔離)の影響で、閉店期間が長く、とくに衣料品は大きな影響を受けた。政府としては、夏のソルドの開始を遅らせることで、コンフィヌモンが終わったあと、小売店がなるべく長い期間、正規の価格で売れるようにと配慮したものだった。

ただし、7月にはいってバカンスに出かけてしまった人も多く、さらには、次第に日中の気温も高くなるなか、いまさら春夏物を買おうという人もあまりいないという話もでている。まだ初日で、これから4週間続くので、結果はわからないが、通常であれば、冬のクリスマスシーズンについで、大きな商機であるこの夏のソルドも今年はそれなりにCovid-19の影響をうけるはずだ。しかも、日本人をはじめとする海外からの観光客もいないのはそれなりに厳しいところもあるはずだ。

ただ批判的な意見だけでもなく、何もしないよりはましで、特にまだ営業などが制限されている業種などもあるなか、「ショッピングをしたい」(フランス人もそう思う人はいる)という人びとの「はけ口」になるという期待もあるという。実際にテレビニュースなどでインタビューされる人もそのように答えている人がいる。

日本では政府主導の観光業界支援のGO TOキャンペーンが問題になっているが、フランスで今話題なのは、マクロン大統領が14日に発表した若者への雇用対策を第一とした支援政策と、15日に始まったこの夏のソルドだ。GO TOキャンペーンは第二波への、からの影響が大いに懸念されるが、夏のソルドはそこまでは感染拡大への影響はない。ただし、いずれも結果の予想は難しい。