フランスがセピア色に

投稿日時 : 2021/02/22 18:00

「サハラ砂漠からの雲がフランスにやってくる:“砂の粒子はとても長い距離を運ばれてくる”」
ニュース専門国営ラジオ局France Infoのサイトより。
写真は2月6日のリヨン。

日本では急な気温の上昇で花粉の飛散が大きく取り上げられているが、フランスでの急な気候の変化の話題は、サハラ砂漠からの風だ。

フランスやイタリアなど、アフリカのサハラ砂漠より北の地域で、通常は春先などに見られる現象で、砂漠の砂が舞い上がって、イタリアやフランスまで飛んで来るというものだ。降ってくる細かな砂漠の粒子で空はセピア色になり、車や窓などにも粒子が積もる。

日本で見られる中国からの黄砂とは違って、アレルギーなどの健康への影響も問題にされるが、日本での黄砂のように工場からの排出などによる公害物質についてはほぼ問題にされず、自然現象の大気汚染の一種とされることが多い。

通常は南仏などでよく見られる現象だが、今日、明日はパリでもみられるとされ、さらには北欧まで到達するともされている。

日本の花粉飛散情報は毎年の話題で、大きな地球規模の気候変動の話題になることは少ないが、、フランスのサハラ砂漠風(「シロッコ:sirocco」という)は気候変動の一つとして語られることがある。

また、南仏では、春を前にして、Covid-19の新規感染者が急増し、週末だけコンフィヌモン(自覚隔離。ロックダウン)をするという案もでてきている。