もはや環境問題は経済の問題であり、食料の問題

投稿日時 : 2022/05/18 17:30

「乾燥:追い込まれたフランスの農業従事者」
経済紙Les Echosのウェブサイトより。

30年近く公式メディアパートナーだったCanal+が退いて、国営放送とネット情報サイトBrutが引き継いだカンヌ映画祭が始まったが、フランスのメディアでは、パンデミックの感染状況はともかく、ウクライナ情勢や国内の議会選挙などの話題が多く、まだまだカルチャーの話題が大きく取り上げられるほどではないようだ。

フランスでも夏の陽気が例年より早く来ており、乾燥による農作物への影響が懸念されてる。以前は南部が特に問題だったが、北部でも乾燥の問題が重大になってきており、例えば、北部でのジャガイモの栽培にも水不足が大きく影響してくるという。

ウクライナ情勢によって穀物不足、燃料費の高騰などがあるなか、ここへ来て、気候変動の影響も今年だけではなく、今後さらに中長期的に対応しなければならないという。

飼料や肥料として穀物類を使う畜産業や農業のあり方、水を使う農産業の仕組み自体が再構築されるべきで、農業従事者はもちろん、研究者も模索しているという。そして、近年フランスやヨーロッパで大きくなってきていた有機栽培もとくにこうした気候変動や世界情勢の影響を受け、これまでのビジネスモデルを見直さなければならないともいわれている。