さらにポスト(アフター)・コロナのフランス

投稿日時 : 2023/05/15 17:30

「ワクチン未接種の医療従事者が復職:政府令が発表」
仏版Huffpostのウェブサイトより。

日本でも当時は少しは報道されていたが、フランスでは、コロナウィルスのワクチンを接種していない(拒否している)医療従事者は、非常事態関連法によって、働けないことになっていた。当時はかなりフランスでは大きな問題として話題になっていた。

正確には2021年8月から、医療従事者などは、勤務するための条件としてワクチン接種が義務となっていたが、この法律が一時停止となった。これはすでに2週間前から予告されており、関連の医療機関などでは、停職・休職中扱いだった人たちの復帰を準備してきたという。

二年近く職場を離れていたことで、基本は同じ職場だが、すでに他の人員になっている可能性もあり、「同等の職場」への復帰とされている。また、医療従事者団体などは、この臨時法を完全に廃止することを望んでいたが、政府は、また感染状況が悪化した場合などもふまえて、「一時停止」という扱いにした。

また、当初から、ワクチン未接種の医療従事者で、転職や自主退職などはせずに、法に従って「休職」している人の数については、様々な数が発表されていたが、今回も、この度の「一時停止」の措置で復帰する医療従事者は2万から4万人というが、フランスの全体の医療従事者は3百万人弱だそうだ。