フランスの外食産業代表は経済大臣と面会。

投稿日時 : 2023/01/06 17:30

「光熱費危機にフィリップ・エチェベストが語る:外食産業は“大惨事になる”」
仏版Huffpostのウェブサイトより。

フランスではこの冬から光熱費は急激な上昇をしており、先日はパン屋さんが悲鳴を上げていたが、今度は外食産業が話題にされている。これは木曜日、経済大臣が外食産業の代表と話し合いの場を設け、厳しい状況について意見交換をしたタイミングだった。

民放M6の人気料理番組、Top Chefなどでも露出が多い星付きレストランシェフ、フィリップ・エチェベスト氏も、仏版ハフポストのインタビューに答え、このままでいけば、外食産業でも店をたたむ店が多くなり、大惨事になるという。シェフは、昨今の光熱費の上昇だけではなく、コロナ禍ですでに大打撃を受けている外食産業では、光熱費の上昇は、とどめの一撃になるという。Le Parisien紙では、南仏のあるレストランでは、12月の電気料金の請求額が10月の17倍になったという記事もあった。

フランス政府は電力供給会社などに努力を求めるなどしているが、根本的な解決策は提示できていないのが現状で、パン屋、外食産業が危機感を募らせているばかりか、昨年末から、一般診療医もストやデモを続け、いったん落ち着いた鉄道組合も根本的には賃上げ要求がかなえられていないなど、様々な業種で不満が解消されていなかったり、厳しい状況の改善の気配がないままだ。

この状況で来週、フランス政府はマクロン大統領肝いりの年金制度改革案が発表されるが、なんらかの火種になることは必死のように見える。