コロナ禍でタバコの消費が増えたフランス。

投稿日時 : 2022/12/14 17:30

「タバコ:懸念される消費の再拡大」
Le Parisien紙のウェブサイトより。

いまだにタバコ関連の会社のコマーシャルが流れ続け、厚労省も反タバコのキャンペーンをする気がないような日本とは違って、フランスでは、もう10年以上も前からタバコは広告もなければ、映画やテレビでも使われることがなく、政府も禁煙を勧めるために、補助までしており、タバコ1箱の価格も日本円ですでに1000円を超えて久しい。

ところが。

昨日発表された調査によると、コロナ禍でフランス人のタバコの消費が増えたという。ここ何年も減少傾向にあったが、誰も予想していなかった増加で、フランスのメディアは大きく取り上げている。

しかも。

タバコを吸っているのは、女性が多く、さらに、経済的に余裕がない層でも多いという結果になったという。

これはコロナ禍で、仕事がなくなったり、不安定になったり、行動制限などがあったフランスで、多くの人がストレスを抱え、そのはけ口としてタバコが売れているという。

もちろん、これには医療関係機関やタバコ撲滅機関なども反応し、政府にも対応を求めている。

本日は、サッカーワールドカップ、フランス対モロッコの準決勝。盛り上がること間違いなしだが、昨日伝えたマクロン大統領による年金改革の骨子の発表の延期は、この試合の影響もあるという話もある。