フランスでは、日常が再開。ストも再開。

投稿日時 : 2021/07/01 17:30

「国鉄、パリの空港…。バカンスの始まりにストライキが続く」
20 Minutes紙のウェブサイトより。

昨日から順調に日常が再開したフランス。夏のソルドと映画デーも同じタイミングではじまり、人数制限がなくなった小売店や映画館、そして外食産業は賑わっている。

そして今日からは、すでにバカンスシーズンがはじまる。すでに今日から、あるいはこの週末から夏のバカンスが始まるフランス人がいる。それにあわせて、これも再開したのが、フランスならではのストライキだ。

そもそもストライキは、フランスでは、バカンス前や、クリスマス前にあることが多い。春先や新年度が始まったあとも多いが、夏のバカンス前やクリスマス前は、市民にも訴えることができ、国などにも圧力をかけるタイミングであり、ストライキをする側も、ストライキのあとにバカンスを取れるというタイミングなのだろう。

本日まずストライキがあるのは、フランスの国鉄、SNCFだが、とりあえずは、労働組合CGTのみが動く。ただし、週末にはおなじSNCFの格安サービスOuigoでは、複数の労働組合が合同のストライキを予定している。

そして、空港でも、パリ空港公団(ADP : Aéroports de Paris)では、ロワシー空港(日本ではドゴール空港と呼ばれている)とオルリー空港で空港職員などが、2020年、経営が厳しかった空港が賞与などを削減したり、給与の減給に反対して本日から週末までのストライキを行う予定という。空港側は、地上職員のストライキなので、発着便のスケジュールには影響しないといっている。

コロナ禍でもピンポイントで幾つかのストライキがあったが、交通系のストライキはこのたび本格的に「再開」したと言えるだろう。

感染状況については、日本よりもデルタ株が恐れられていて、秋の第四波が危惧されている。そしてワクチン接種も進んでいるものの、バカンスを前にややスピードが落ちている中、ワクチン接種の義務化なども問題となっている。ただ、ここ数日、フランスのメディアでは、Covid-19関連の話題は、量も数もかなり少なくなってきているようだ。