経済の再開も(まだまだ)これから

投稿日時 : 2021/02/18 18:00

「コロナウィルス:ショッピングセンターとデパートの営業再開のスケジュールを要求」
20 Minutes紙のサイトより。

フランスでは1月31日から売り場面積が2万平米以上のショッピングセンターやデパートは営業が禁止されている。再開もはっきりとした日程が提示されていないままだ。

これは外食産業、劇場や映画館などの文化産業、もう冬が終わってしまうスキー場なども同様だが、さまざまな小売店業界は共同で声明を発表し、政府になるべく早く営業再開の日程を提示するようにもとめた。

小売店自体の経営状況だけではなく、そこで働く人たち、さらにはそこへ商品を卸す業界や関連業種への影響もある。すでに昨年は三ヶ月近くもコンフィヌモン(自宅隔離。ロックダウン)で営業出来ず、1月のソルドのシーズンも、もちろん期待通りの成果はでていないという。現在25000ものデパートやショッピングセンターが閉まっているという。

18時からの夜間外出制限も続くフランスではあるが、一日の新規感染者数は2万人から大きく減ることはなく二ヶ月以上。昨年末にマクロン大統領は一日の新規感染者数が5千人以下というのを一つの重要な基準としていたが、いまやフランスのメディアもこの数字を忘れ、一日2万人という数字にもなれてきているかのようで、最近取り上げられる数字はワクチン接種関連の数字や、重症患者数などだ。

大規模店舗の営業規制をすることもなく、外食産業の時短「要請」だけで感染者数が減っている日本と、厳しい罰則規定がついた措置でも感染者数が高止まりのフランス。やはり衛生問題に関しては日本の民意のほうが高いと結論づけるのは単純すぎるだろうか。