地下鉄の運転手大募集中

投稿日時 : 2022/11/04 17:30

「満員の車両、尋常ではない待ち時間…。パリのメトロで何が起きているのか?」
ニュースサイト Actu.frより。

数週間前から、SNSでもパリ市民の不満が爆発しているのが、パリの地下鉄の異常な混雑具合。

来るはずの地下鉄がなかなかこないのは、パリの地下鉄ではそこまで異常なことではないが、来たと思ったら、満員で乗れず、それが何回も続くことが多々あるという。コロナ禍が落ち着いて利用者が増えたという訳ではないという。

バスでもすでに同様の問題が発生していて、こちらは少し解消し始めているが、今度は地下鉄にしわ寄せがきているとも言われている。この状況にうんざりのパリ市民は、行政に苦情を寄せ始め、それを受けて、行政期間も、パリ地下鉄公団RATPに注意をし、公共交通を担うものとして、運行ダイヤの98%は守るように求めた。

この原因は、運転手の人員不足だという。バスの運転手不足については、かなり前から懸念されていて、採用キャンペーンを行い、解消されてきていたが、地下鉄の運転手不足については、その対策が遅れているだけではなく、バスの運転手よりも応募が少ないという。パリの地下鉄では3100名の運転手が必要とされるが、そのうち、100名近くが不足しているという。RATPでは、ボーナスを提案するなどして、求人に努めるというが、解消するのは、「数ヶ月で、早々に」といい、「3月末には通常ダイヤに戻る」という。

このような状況では、利用者としては、年末に大規模なストライキがないことを願うばかりだろう。