フランスのイスラム教

投稿日時 : 2025/02/27 17:30

「ラマダン2025:なぜいつも日付がちがうのか?」
Libération紙のウェブサイトより。

日本ではイスラム教徒は殆どいないが、フランスにいるイスラム教徒は500万人を超えると言われ、パリだけではなく、フランス各地にモスクもあれば、イスラム教徒のコミュニティもある。

そしてイスラム暦で毎年変動するラマダーンと呼ばれる第9月の一ヶ月間は、日中は断食をすることになっている。

よく勘違いされるが、ラマダーンとは、「断食」を意味する言葉ではなく、この月の名前で、無理矢理日本でいえば、「年末年始」くらいのもので、さらに言えば、この1ヶ月間、断食は日中(日の出から日没まで)だけで、夜になると、家族を中心にあつまり、これも日本で言えば、おせち料理のようなご馳走が振る舞われる。そのために、日中はパリ市内でもマルシェでそうした惣菜や食材がうられ、賑やかな雰囲気になり、イスラム教徒ではなくとも、エスニックなものが食べられる。

今年は(厳密に言えば毎年ではなく、一年よりも短い周期でやってくる)、明日の夜からはじまる。毎回日付が変わるので、冬のラマダンもあれば、夏のラマダンもある。

この日付は、天体を観察した上で決められ、最終的には1ヶ月前に正式に発表された。

ちなみにイスラム暦では今は1446年だ。