音楽あれ!

投稿日時 : 2022/06/21 17:30

「音楽の日:写真で振り返る40年のコンサートとそぞろ歩き」
国営ラジオ局France Interのウェブサイトより。

フランスでは、夏至の日の本日、6月21日は、1982年から音楽の日(Fête de la musique)だ。当時の社会党政権の文化大臣、ジャック・ラングが提唱したもので、すっかり定着し、ヨーロッパや日本も含めた世界中にもコンセプトは拡がっている。

新型コロナウィルスの感染状況は改善しておらず、下げ止まりというか、現在の状況がある意味ではウイルスがまん延している状況では容認できる程度の状況で、日常生活はほぼ戻っているといってもよいだろう。

選挙も終わり、今後、大統領や政府がどう対応するか次第ではあるし、ウクライナ情勢の影響もじわじわときいているが、音楽の日はほぼ通常通りに開催され、いよいよ夏がやってくる雰囲気だ。

今年は40周年ということで、メディアでは過去を振り返る記事などが見られる。コロナ禍も経たことで、この日は初期の音楽の日にあった自由で陽気な雰囲気は失われつつあるといった評価もある。かつては、夜になるとカフェやバー、街のちょっとした広場や、アパートの中庭など、プロやアマチュアを問わず、街が音楽にあふれる夜で、町中が日本的にいうと、縁日状態になっていた。ところが、近年は、制度化されすぎたり、プロのアーティストのプロモーション活動や、ちょっとしたフェスのような大がかりなイベントがあったりと、かつての即興的で身近な雰囲気がなくなっているという声もある。

それでも3年ぶりの完全な開催であることはかわらず、それなりに盛り上がるだろう。

ちなみに、マクロン大統領は本日、主要な政党の代表を招き、今後の政権運営についての「意見交換」をする。一部のメディアでは、フランスでの「伝家の宝刀」ともいわれる、大統領権限の議会解散について語っており、マクロン大統領は議会の解散をする可能性もあると、あおっているような記事もある。