フランスも、日本も、この年末にかけて安心はできないようだ。

投稿日時 : 2021/11/24 17:45

「Covid-19。コンフィヌモン(自宅隔離)、3回目の接種、テレワーク…。政府はどのような対応策で対応するのか?」
地方紙Ouest Franceのウェブサイトより。

フランスでは、一日の新規感染者数が基準の5千人以下になっていたのが10月初め、そこから一ヶ月近くであっという間に1万になり、二万になり、さらには三万人までになろうとしている。政府の報道官が言うようにまさに、「急激に」第五波が来ている。

マクロン大統領は、本日、関係閣僚などを集めた非常事態会議を開催し、対応を協議している。

この急激な感染状況の悪化にはいくつもの原因があるとされている。冬の訪れ。ワクチン接種の効果が時間とともに薄れてきていて、三回目のワクチン接種も進んでいないこと。まだ一部の国民がワクチン接種をしていない(特に80歳以上の13%近くが全くワクチン接種をしていないという)こと。マスク着用や手洗いなどの基本的な感染症対策がもはや守られていないこと。三回目のワクチン接種がまだはじまったばかりであること。などなど。

一方で、病床はまだ30%しか埋まっていないというが、年末にかけて危機感は強く、マスク着用の義務化を再検討したり、衛生パスの適用範囲や条件を厳しくしたり、テレワークの推奨や義務化が検討されているという。レストランなどの営業制限やコンフィヌモン(自宅隔離。外出制限。)はもう二度とやらない方針ではあるが、三度目も含めたワクチン接種のキャンペーンと衛生パスを使ってどこまで対応できるかだ。

国や自治体レベルでマスク着用が義務化されることがないまま、「粛々と」ワクチン接種が進み、感染状況がフランスなどとは逆に改善している日本から見ると、ワクチン接種も、感染症対策も、最後はやはり国民性の違いで明暗を分けた形になったのだろうか。