まだ二年、もう二年先。

投稿日時 : 2025/04/07 17:30

「2027大統領選:世論調査ではルペンとバルデラがダントツでトップ」
地方紙Le Télégrammeのウェブサイトより。

フランスも春めいてきたが、この週末は、政治的な集会がいくつかあった。

1つは、日本でも少し報道されたが、先月末、公金の不正使用した罪で有罪となり、被選挙権の停止が決まった極右政党のマリーヌ・ルペン氏を支持する集会で、極右政党が企画し、パリで7千人が集まった(警察発表)。極右政党側は1万人が集まったとか、数の問題ではないなどとしており、今回の裁判は不当な裁判で、民主主義が否定されたなどとし、署名運動も始めている。

そもそも極右支持者は、デモをしたり集会に集まるようなタイプではないが、それでも7千人が集まったという。同時に、左派系政党も、極右勢力に反対する人々を集め、警察発表では5千人、開催者発表で1万5千人がレピュブリック広場に集まったという。

そして、大統領派で、かつて史上最も若い首相を務めていたガブリエル・アタル氏もパリ北部で集会を開いた。アタル氏も2027年の大統領選挙に出馬するともされており、2027年の大統領選挙まであと二年となり、大統領選挙の前哨戦が始まってきた感じがある。

マリーヌ・ルペン氏の今後の裁判、出馬するかはともかく、最新の世論調査でも、極右政党からはマリーヌ・ルペン氏が出馬しても、あるいは若手の党首バルデラ氏が出馬しても、現時点では、トップの支持率で、左派系も現大統領派とも大きく差をつけている。