パリの地下鉄の空気

投稿日時 : 2019/03/13 18:00

Le Parisien紙のサイトより:「パリ:地下鉄では、地上よりも最大30倍の大気汚染」

3月12日の夕方に公開されたLe Parisien紙の記事によると、独自調査の結果、パリの地下鉄の空気は地上よりもかなり汚れているという。

調査日は3月7日。この日のパリは天気も良く、PM2.5の値も低かった。
平均が15µg/m3に対して、この日のパリの地上では5µg/m3だった。

この日、La Défenceの地下鉄内は、外気の30倍のPM2.5。いくつもの地下鉄が乗り入れているChâteletでは、なんと200µg/m3だったという。

同記事内より。オレンジの数字が外気のPM2.5の値(µg/m3)、赤が地下鉄構内。

ちなみに、EUの基準値は、25µg/m3(年平均最大値)、WHOによると10µg/m3(年平均最大値、かつ3日間で最大25µg/m3)。

日本では、「年平均値 15μg/m3以下 かつ 1日平均値 35μg/m3以下」だという。

同じ地下鉄でも、比較的最新車両などを取り入れているLigne 1などは、まだましだというが、パリの地下鉄を使うときは、PM2.5注意報がでている日本だと考えても良いくらいだろうか。

この原因は、地下鉄車両のブレーキなどからでる微粒子や、地下鉄内に取り入れている外気(しばし地上の自動車の排気ガスなどを取り込みやすい場所から)だという。

この記事では、利用者への影響はもちろん、労働者への影響も懸念している。