5月1日まではにらみ合い

投稿日時 : 2023/04/19 17:30

「5月1日の約束の日まで、年金制度改革反対の組合運動は、各々で」
Le Parisien紙のウェブサイトより。

年金制度改革の反対運動は、5月1日のメーデーの日に全国規模で予定されており、「大津波」を引き起こすなどと騒がれているが、反対運動はそれまで休戦状態ではなく、明日の木曜日も、そして4月28日も、一部の鉄道組合などがストライキを予定している。

他にも、地域ごと、職種ごとでで、ピンポイントでデモやストライキが予定されているという。

世論調査でも、国民の7-8割がいまだに反対運動を支持しているというものもあり、いまのところ反対運動は国民の支持を得ているようだ。デモなどでは破壊行為や暴力行為も目につくようにはなってきているが、ストライキも、外国人観光客などにはあまり理解できないフランスの様子を見せているものの、フランス人にとってはそこまで生活に困るようなレベルではまだない。

大統領や政府は、対話の姿勢を見せてはいるものの、年金制度改革については、もう決まったものとして、次の課題に取りかかるという姿勢で、反対運動の沈静化を望んでいるが、反対派からみれば目くらましのように他の問題を出しているだけで、両者の間にはまだまだ妥協の可能性はない。