フランスは東京五輪どころではない。

投稿日時 : 2021/06/16 17:30

「日本で危惧される”オリンピック変異株”」
Le Monde紙のサイトより。
(写真は、5月9日に東京であったデモ)

昨晩、フランスは、サッカーの欧州選手権が始まり、初戦のドイツ戦に勝った。夜間外出制限が始まる23時ぎりぎりまで、多少過ぎても、バーなどで盛り上がったフランス人も多かった。日常の再開まであと2週間、「レ・ブルー」こと、サッカーのナショナルチームも好調な出だしで、フランスはもちろんあと5週間ほどに迫った東京五輪はほとんど気にされていない。

昨日、まだ決定版ではないルールブックが公表された話題は、フランスでも取り上げられてはいる。が、そもそも扱いが小さいなかで、さらに全体的なアプローチは、「感染症対策のルールを破った選手は追放される」といいうところが強調されている。

とても、Omotenashiとはかけ離れている。

イギリスに再度感染拡大の気配があるのもフランスでは不安で、数ヶ月前と同じように、イギリスの状況が数週間遅れでフランスでも起こることが恐れられている。つまり待ちに待っている夏のバカンスが台無しになることがこわいのだろう。

フランスとしては、サッカー欧州杯でフランスチームが勝ち進み、来週末にはツールドフランスも始まり、それが終わって夏のバカンスが何事もなく始まるのが理想で、遠い日本で、どうせテレビで見るだけのオリンピックは夏にバカンス地でみるテレビ番組の一つでしかないのだろう。