フランスの熱帯夜は20度以上。

投稿日時 : 2024/09/03 17:30

「夏に入ってからニースでは熱帯夜が50回以上:どう過ごしていますか?裏技は?」
地方紙Nice Matinのウェブサイトより。

今年も、異常な暑さだった日本だが、フランスでも、フランスなりに暑い夏だった2024。

ニースでは8月30日に、56日連続で熱帯夜となった。という話題が大きく取り上げられている。

ただし。

フランス語での熱帯夜(Nuit tropicale)の定義は、日本の熱帯夜が25度以上なのにたいして、20度。

そもそも、夏の暑さは日本とフランスでは違う。よく言われるのが湿度もあるが、もちろん気温以外にもいろいろな要素がある。

・夏時間があるため、日が長いときは夜10時近くまで明るく、そこまで日照時間がある。
・木造建築が多い日本と、石材建築では、室内の温度も違う。
・気候的にも風の動きや、低気圧などの動向も違うし、海の作用も別の意味を持ってくる。
・フランスの一般過程ではエアコンはほぼ浸透しておらず、夏場は扇風機程度。

さらに、メディア、そして気象庁の発表の仕方もフランスと日本ではことなる。
日本では、暑さだけではなく、台風でも、大雨でも、異常気象とか、記録更新のような目先のことだけが前面にだされて、地球環境問題という大きな視点、中長期的な視野が提示されないが、フランスではしばし地球環境問題、気候変動と関連付けて報じられ、一般市民も、今年の暑さと、環境問題、気候変動とを繋げて考えることになり、そこから自分たちの生活について考えることになる。

ところで、マクロン大統領の首相選びはまだまだ検討中のようで、どうも誰がみても泥船でしかない次期首相(選び)には、誰も加担したくないようにもみえる。