「反開会式」でレピュブリック広場で集会。

投稿日時 : 2024/07/26 17:30

「パリでは、ホームレスにとっては苦いオリンピック」
地方紙Ouest Franceのウェブサイトより。

いよいよ本日開会式を迎えたパリ五輪。順調にマクロン大統領は、恒例の前日ディナーに参加し、メディアでも、これまでの不満ばかりのレストランやカフェだけではなく、「親切な」フランス人に感謝している外国人観光客や、楽しくお祭りムードのフランス人も取り上げている。

同時に、フランスの(一部の)メディアが取り上げているのが、「ソーシャルクリーニング(nettoyage social)」といわれる、国・警察・自治体が一丸となって進めているホームレスたちの移動。すでに数ヶ月前から始まっていたものの、直前になって、さらに強行策が使われているという。

さらに北のスタッド・ド・フランスの手前のパリの18区の区役所前には、火曜日からいろいろな場所から追い出されたホームレスが抗議をするために、アソシエーションの助けもうけて、集まっていたが、これもさらに解散させられた。

パリから追い出されたホームレスは、さらに遠くの都市に移動させられたりしている。

そして、橋の下や、公園のデッドスペースなど、ホームレスがよってきそうな場所には様々な対策が講じられている。シェアサイクルの駐車スポットが作られるのはまだましとしても、上に寝ることも出来ないようにレゴのような形をした重たいコンクリートブロックをならべたり、高架橋の空きスペースはバリケードや臨時の壁を作ったりもしている。

アソシエーションによると、7月中旬、500人以上が暮らしていた10カ所が、4日間で退去させられたという。

そして昨晩、総選挙の時も反極右党で人々が集まっていたレピュブリック広場には、80以上の支援団体などの呼びかけで、「反開会式」のために抗議行動の集まりがあった。