社会運動は政治に反映されない

投稿日時 : 2019/05/28 18:30

France Infoのサイトより。「ヨーロッパ議会選挙:なぜ、“ジレ・ジョーヌ”の候補リストは、社会運動を投票につなげることが出来なかったのか」

フランスでのヨーロッパ議会選挙は、極右政党と政権政党との一騎打ち、極右政党が強いのはある程度予測されていたが、EELV(エコロジー政党)の躍進はそれなりの驚きで、早速、左派系の政党が連立を訴えたり、バラバラの右派系、中道も再編を模索する動きが早速でている。

そんななかで、今回の選挙の注目点でもあった、ジレ・ジョーヌの運動の影響だが、話題になることもないくらい、芳しくない結果に終わったものの、注目されていただけに、上記のように分析・解説記事も出ている。

まずは結果から言うと、歌手のフランシス・ララーヌが代表で、国民投票を訴えるL’Alliance jaune(ラリアンス・ジョーヌ:黄色のアライアンス)の得票率はわずか0.54%。別のジレ・ジョーヌ系の、Evolution citoyenne(市民の進化)は、0.01%(全国)で、ジレ・ジョーヌの活動家の一般市民のこの代表は住んでいる都市では、わずか2票しか得ていないという。認められなかった票があると選挙管理委員会に訴えるという話もあるが、得票の少なさはそう変えられない。

調査機関などの分析によると、ジレ・ジョーヌの運動の支持者、どちらかというと指示するという人たちは、平均よりも投票したようだが、その人たちの38%は、極右政党RNに投票。逆にジレ・ジョーヌの運動に賛同しない人たちは、LREM(政権政党)に投票する傾向にあったという。つまり、誰もジレ・ジョーヌ系の政党には投票しないという。

元々、地方の幹線道路上で始まった社会運動で、誰かが頭角を現したり、代表になろうとすると仲間から煙たがられたりする傾向もあり、政治的な活動に変わるのは難しいという分析をしている。

昨年12月の世論調査では、ジレ・ジョーヌの運動に啓発された政党がヨーロッパ議会選挙に出れば12%程度の得票率を得られるというものもあったが、すでに当時の分析でも、この運動の特性上、主張が多種多様なうえ、「政治的な」まとまりがなく、明確な政治的提案・主張を出すことは、難しいのではというものがあったが、今回の選挙結果はまさにそれを裏付けた結果になったという。