クリスマツリーの下には何を置くか

投稿日時 : 2019/12/24 18:00

「モルテル・アデール(おてんばアデール):赤毛のいたずらっ子の本が200万部」ActuaLitte.comのサイトより。(10月16日の記事)


本日はクリスマスイブ。フランスでは各家庭で、子どもたちにサンタが訪れる。これは世界共通で、サンタは夜中に寝ているときにくるか、寝る前の夕食時や夕食後に来るか(姿を見せず)、あるいは直接手渡しでプレゼントを渡しに来る。

大人たち(とはいえ家族間が多い)もプレゼント交換だ。このプレゼントの定番は、大人も子どもも、本が多い。最も無難と言えば無難だが、実は送る人の趣味や、送り先の人の好みなどを充分に考慮したうえでの意外と難しいプレゼントだ。秋に発表された様々な文学賞はいわば定番。あるいは自分ではなかなか買わないアート本などもある。書店(実店舗もネットショップも)では当然クリスマスプレゼント用のセレクトをする。今年はストライキでショッピングに行けないという状況もあって、仏アマゾンでの書籍の売り上げも伸びているとか。

今年、子どもたちへのプレゼントの本でお勧めとされており、フランスの小学生に大人気なのがこのバンド・デシネ。すでに16刊が出ており、この秋には累計230万部が売れたという。そのうち100万部を越えたのは2018年4月というから、人気はうなぎ登りだ。さらにこのアデールという女の子のキャラクターの関連商品で、スマホアプリや、テーブルゲームなども登場している。

日本で言うとちびまる子ちゃんだろうか。ただフランス版のこの赤毛の女の子はやはりフランス人らしい…。
例)アデールと大人の女性との会話より:(ハローウィンの時)
・それってなんの衣装なの?
・主婦よ。
・それってあまり怖くないよ。
・子どもを6人産んで家に縛り付けられて、お先真っ暗になってごらん。今に分かるよ。

フランスの小学生低・中学年はこういう本を読んでいる。全てではないだろうが、こういう本がクリスマスのプレゼントとしてサンタが持ってくるのがフランスだ。

日本語版が出ることはまずないだろうが、フランス語の勉強にはよいかもしれない。

発行されている表紙の一部。

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