財布には優しいが健康に悪い

投稿日時 : 2025/01/17 17:30

「食料品。値段は安いが糖分は高い:ピザ、マヨネーズ、グリーンピースの缶詰など。Foodwatchが指摘する大手の商品」
Libération紙のウェブサイトより。

今週、フランスのメディアが大きく取り上げていたのが、ドイツからはじまってヨーロッパで広がっている非営利団体Foodwatchフランスが発表した調査結果。

それによると、スーパーで売られている食品で、大手メーカーが「最安値」などとして販売しているものは、より値段が高い同じ商品よりも糖分が高いという。

例えば、大手の自社マヨネーズの一瓶(フランスなどでは、日本のようなプラスチックではなく瓶が普通)では4.2gの糖分があったが、より値段が高いメーカーのものは0.1gだったという。
Foodwatchの説明によると、砂糖は、安く簡単に美味しいと感じさせられるうえに、保存にも適しているという。

400以上の食料品について調べたと言うが、ほぼ全ての食料品で、同じ商品で、値段が安いほど、糖分が多いという。

Foodwatchではこの状況に対して、「消費者のお財布に優しい」などと「最安値」の自社ブランドを宣伝しているが、消費者の健康は考えていないと、大手メーカーに是正を求める署名運動をしており、こうした発表をすることで、メディアにも大きく取り上げられ、消費者に注意を促している。

さらには、これは消費者各個人の健康の問題だけではなく、国民が病気になればそれだけ国も医療費の負担が大きくなるという、アルコールやタバコと同じように、国の規制の対象になるべきという動きもある。

ちなみに、日本にもこのFoodwatchがあるように見えるが、民間の営利企業が同じような名前でまったく別のことをやっていて、日本にはこのような非営利団体は存在しない。