フランスはネコちゃんAIで世界に挑む。

投稿日時 : 2025/02/12 17:30

「フランスのミストラルAI、“Le Chat”はなぜ、首相が誰かをこたえられないのか?」
仏版Huffpostのウェブサイトより。

日本ではあまり話題にされなかった、フランスで開催されたAIサミット。

フランスでは、このタイミングでこのサミットだけではなく、昨今のAI開発の現状について、新聞やテレビでは特集が組まれたりした。

なかでも取り上げられた話題の1つが、フランスのスタートアップ企業ミストラルAIが開発した生成AI、「Le Chat」。「チャット」という単語はフランス語では、ネコという単語と同じで、フランス的な遊び心で、Le Chat(フランス語での発音は“ル・シャ”)と名付けてある。(ただ、このAIの場合、“ル・チャット”という場合もあるらしい)

AIサミット前に、マクロン大統領自らが、このフランス産の生成AIの宣伝をし、国を挙げて後押しをしていることを見せた。

今後、パリ近郊に数十億ユーロの予算でデータセンターを建設して、フランスのAI開発が進められるといい、アメリカや中国などに対抗するとされる。

また、フランスのAI関連の話題で、大きく取り上げられているテーマが、生成AIの開発や使用による、エネルギー消費の問題。現在のグーグル検索を使うよりも、ChatGPTなどを使った場合、電力は10倍使うといい、電力だけではなく、データセンターの冷却のための水の消費なども問題にされている。ただ、一方では、現在は生成AIの黎明期なので、開発が進めば、消費電力や環境への配慮、そして投資金額も効率的になるという考え方も紹介されている。