殺人事件と政治

投稿日時 : 2022/10/19 17:30

「ローラの殺人:拘留された主要容疑者が語ったこと」
20 Minutes紙のウェブサイトより。

先週末からフランスのメディアで大きく取り上げられているのが、金曜にパリで、トランクに入った遺体が見つかった12歳のローラの殺人事件だ。

月曜日には、24歳の女性が、「殺人」と「重度の強姦」の容疑で捕まった。アルジェリア出身の容疑者は、2018年に家庭内暴力の被害者として警察に記録されていたという。2016年に学生ビザでフランスに入国したが、現在は不法滞在の状態だったという。

当初は、自分がやったことのように語っていたと言うが、後の事情聴取ではそれを否定し、「夢の話」だと語っているという。殺された女子中学生の母親とのもめ事があったという情報もあるが、この母親はこの容疑者を知らないと語るなど、事実はまだ明らかになっていない。今後は精神鑑定も予定されている。

この事件が話題になったのは、極右政党などが、「不法滞在の移民」が関わっており、これは政府がしっかりと取締をしていなかったからという、いつもの「不法滞在=犯罪者」という決めつけで国会などでも政府を批判、これに対し、与党や左派系は、いつもの通り、事件の政治利用だと批判。

マクロン大統領は、被害者の女子生徒の両親を大統領府に招き、真相を解明すると支援を表明。