ノエル前に不満がたまるフランス

投稿日時 : 2020/12/04 18:00

「保育園、老人ホーム、病院、舞台芸術…。木曜日の朝にニースで数百人がデモ行進をした理由」
地方紙Nice Matinのサイトより。

昨日、カステックス首相はノエルと年末の休暇での家族の食事も6人以下との指針を発表。また、ワクチンについてもフランスでは1月から接種が始まり、義務ではないが接種は無料とする方針などを発表。クリスマス休暇以降の再度の感染拡大は皆が危惧しているものの、「アフターコロナ」への動きも見え始めている。

同時に、地方都市では、小規模ではあるが、デモやストライキも起こり始めている。ニースでは、保育園、老人ホーム、医療従事者、さらには外食産業、舞台芸術関係者など、幅広い職種が集まり、厳しい状況の改善を訴えた。次は12月17日にもデモを予定しているという。

これはもちろん、それぞれの業種で、仕事そのものがない、労働条件が厳しいなどの問題が山積してきているが、労働組合が主導して労働者の不満をかたちにして表現しているということだ。

年明けのCovid-19の感染状況と政府の対応をみて、労働組合も、政府との交渉を強めるか、ストライキやデモという手段を使うか、こちらも「アフターコロナ」のフランスの社会状況が見えてきそうだ。