次は大統領。

投稿日時 : 2025/02/06 17:30

「フランソワ・バイルーの不信任案否決:エマニュエル・マクロンは時間と酸素を得る」
Le Figaro紙のウェブサイトより。

フランソワ・バイルーの不信任案は結局、社会党も不信任案に賛成しなかったことで、否決された。これで一応、予算案は通ったことになった。

そこで、漁夫の利ではないが、マクロン大統領もなんとか時間稼ぎをできたかたちになった。現在、マクロン大統領は6月までに行うとされている国民投票のテーマを考えているという。

1つのテーマになるのか、複数のテーマになるのかも分からないが、年金について、社会保障について、教育について、移民問題についてなど、いくらでもフランス国民にとって重要なテーマはいくらでもある。

ただし、マクロン大統領としては、一部でいわれているように、最短の期間で再度の総選挙をするのではなく、大統領が主導する形の国民投票を使って、まだ二年近く残っている任期を有利にするだろうとされている。

ところで、フランソワ・バイルーは、昨年の総選挙後の二人目の首相だが、前首相が不信任案で辞めさせられた後、マクロン大統領が望んでいたのは別の人物で、バイルー氏は2番手、あるいはそれよりも優先度が低かったとされる。それでも現状では、首相と大統領は、良くも悪くも運命共同体なのだろう。