やはり大統領が決めるフランスの首相。

投稿日時 : 2024/09/02 18:00

今日からフランスの学校も新年度が始まるが、セルヴィアに戦闘機の営業に行っていたマクロン大統領は、本日月曜日も首相選びの会合を続けている。

数週間前から、左派連合の候補以外で、大統領が候補としていた政治家たちのなかでも有力とされていたのが、オランド政権下で首相も務めていたベルナール・カズヌーヴ氏。

オランド元大統領は社会党で、カズヌーヴ氏も当時は社会党だったが、2022年には離党しているという人物。現在の社会党との関係は、一部の社会党員からの支持は多少はあるようだが、もちろん、現在の社会党の幹部そして党首とは完全に縁が切れている感じで、今回の首相候補になっていて大統領などとコンタクトがあるという報告も現社会党にはないままここまできている。

大統領側としては、この「元社会党」というところと、「元首相」で、左派連合の中でも一番内部の統一があやしい社会党に亀裂をいれて、社会党議員からも支持をえられる可能性があるこの人物に照準をさだめているようで、これまでの会合もそのような方針で、それぞれのグループからのコンセンサスを得ようとしているとされる。

今日はさらに、元大統領のサルコジ氏やオランド氏との面会も予定されており、フランスのメディアではいよいよ首相選びも大詰めとされている。

もちろん、左派連合は、かなりいらだちや怒りをあらわにしており、こうなっては、デモなど、街へ繰り出しての抗議行為に移ることになりそうだ。

これまでも月曜日に首相を選ぶことが多かったマクロン大統領、本日の発表となるか、あるいはさらに一週間、パラリンピックが終わるのを待つのかというところだろうか。フランス時間朝から、ニュース専門チャンネルなどは大統領府の前から中継でその動きを伝えている。