カルテジアン(合理主義)のフランス

投稿日時 : 2020/11/25 18:30

「商売、夜間外出禁止、レストラン、証明書:マクロンはいかに、コンフィヌモンを緩和したか」
経済紙 Les Echosのサイトより。

昨日の夜のマクロン大統領のTV発表。デコンフィヌモン(コンフィヌモンの解除)ではなく、段階的に規制を解除すると発表した。

日本の政治家や都道府県の長の発表や会見は、場当たり的な対応だったり、まったく具体的な対応策も先の見通しも示さないことは、フランスのメディアをみていると顕著だ。

マクロン大統領は、3段階の緩和を発表。
1:今週末から「生活必需品」以外の店舗も営業が可能になる。さらに宗教施設での集会も可能に。移動制限も緩和。ただし、移動や外出のさいの証明書は必要。
2:次の段階が、12月15日。ここから、映画館や劇場、そしてスポーツジムも営業可能になる。「文化を絶やしてはいけない」とマクロン大統領。ただし(ここでも)、21時から7時の夜間外出は制限される。ここでコンフィヌモンは解除という扱いになり、外出のさいの証明書は必要なくなる。さらに、12月24日と31日の夜は、例外的に外出制限はない。
3:最後が、1月20日。この日からレストランやカフェも営業再開。ただし、一日の新規感染者数が5000人以下という基準を設定(これは数ヶ月も前から、フランスでの感染状況への対応の究極の指標)。

小売店にも配慮し、芸術分野にも配慮し、国民にノエルと年末は制限付きでも楽しめるように配慮したようだ。20時からのTV発表の途中からノエルに移動するため、SNCF(フランス国鉄)のサイトでは予約で繋がりづらくなったという。

2度目のコンフィヌモンが終わりに向かうなか、フランス国民は、夏のバカンス時のように、12月、ノエルというフランスでもっとも楽しいはずの時期をどう過ごすのか、注目される。