フランス版『ドキュメンタル』

投稿日時 : 2023/04/24 17:30

「“LOL:笑ったら退場!”:芸人ブランシュ・ガルダンはアマゾン・プライムの番組への参加を拒否」
Le Monde紙のウェブサイトより。

日本と違って、フランスでは、Netflixやアマゾンの話題はよく一般のメディアで取り上げられるが、今回は、アマゾンに関しての話題が先週末から賑わっている。

これまでもしばし、クリスマスシーズンなどでアマゾンの配送でのストライキや労働状況などの話題が取り上げられているが、今回はアマゾンプライムの話題。

日本では“ドキュメンタル”というタイトルで配信されている番組は、フランスでは「LOL:qui rit sort(LOL:笑ったら退場)」というタイトルになって、フランスでも人気番組になってすでに3シーズンが配信されている。基本的な仕組みは同じで、フランスのコメディアンや芸人が参加して、笑ったらだめというルールだが、こうしたフランスの地上波番組と同様に、賞金は参加者がもらうのではなく、参加者が選んだアソシエーションや慈善団体に寄付することになっている。

ところが、第4シーズンに招待されたフランスの女優・芸人、ブランシュ・ガルダンさんが、自身のSNSで、アマゾンのジェフ・ベゾス氏に宛てるかたちで、招待を断ることを発表した。ユーモアも交えての拒否で、その日には「歯医者の予定がある」としながらも、優勝すれば、アソシエーションには5万ユーロあげられるのに、途中で脱落しても自分にはその4倍の20万ユーロの日給が発生しており、それは受け入れられないこと。そして、アマゾンのビジネスで、フランスで税金を払っていないことや、配送だけではなく世界中のデータセンターなどで二酸化炭素を大量に使っていること、などなど、フランスで通常アマゾンが批判されていることをほぼすべて挙げて、参加できないとした。