ホテル嫌いのフランス人?

投稿日時 : 2022/07/12 17:30

「夏休み:フランス人はどうしてホテルを敬遠するのか?」
20 Minutes紙のウェブサイトより。

日本の夏休みは来週あたりからだが、フランスはもうバカンスが始まり、すでに家族で二週間近くのバカンスに出かけた人もいる。

とはいえ、経済的な理由でバカンスをとれない世帯ももちろんいる。今年はコロナ禍やウクライナ戦争によるインフレの影響などで、バカンスに出かけられない人がよい多いという調査もある。それでも、フランスでは昨年よりもすでになんらかのバカンスに出かける人は多いように感じる。

20 Minutes紙の記事によると、ヨーロッパを対象にしたある世論調査では、ヨーロッパの中でフランス人は最もホテルを使わないという。ヨーロッパの平均では、46%がホテルを使うというが、フランス人の場合はわずか29%だという。

それでは、バカンスではどのような宿泊地を選ぶかというと、短期間の一軒家やアパートだ。これはバカンス客に特化したものもあれば、個人が空いている別荘地やセカンドハウスを貸し出すという形式もあり、これはインターネット上のマッチングサイトなどが存在する以前からあるフランスならではのバカンスの過ごし方で、こうした短期の賃貸のほか、地方の友人や親戚の家で過ごすという人もいるという。

ただし、より詳しく調査をすると、これは、フランス人が時間の制限などもなく、自由気ままに過ごしたいというからだけではないという。フランス人もホテルを毛嫌いしているというわけではなく、特にフランスのホテルの場合、ホテル側が守るべき規則などが厳しく、それが料金に反映されて、かなり割高になってしまい、より長期間のバカンスを好むフランス人にとっては、そこまで宿泊費には予算を回せないという懐事情もあるらしい。