フランスはやはりアメリカに対抗する

投稿日時 : 2025/01/21 17:30

「Le Monde紙がXを離脱:“もう無理”と編集長」
国営メディアFrance Infoのウェブサイトより。

昨日のアメリカの新大統領の就任はもちろんフランスでも大きなニュースだったが、この日に発表されたのが、Le Monde紙がX(旧ツイッター)の公式アカウントからの離脱。アカウント自体は削除しないが、もう投稿はしないとした。

トランプ新大統領に近いイーロン・マスク氏の政治的な動向や、Xでの投稿の扱われ方に反発した。すでにLe Monde紙以外でも、Ouest France, Mediapart, La Voix du nordなどの新聞社や、Le Nouvel Obsなどの週刊誌もXをやめるとしている。

今月に入ってからフランスでは、フランスでも知られているハローキティーをもじった「HelloQuitteX」(ハロー・キット・イックス(キッティクス):quitteはフランス語で辞めるという意味)というウェブサイトが立ち上げられて、Xからの離脱を進めている。サイトでは、XのアカウントからBlueSkyやMastodonへ移行するツールを提供し、すでにXを辞めた団体の一覧も公開している。

ところでLe Monde紙では、今後、読者にもLe Monde紙の記事はX上ではシェアしないように求めている。さらに、他のSNSにてついては、今のところ継続ということだが、これも今後、それらの代表などの動きによってはどうなるかわからないという。

そして、マクロン大統領は、この日、軍に年始の挨拶をすることになっていたが、フランスをとりまく「脅威が増えている」として、具体的内容ではなかったが、軍事面の強化をするという発言をし、フランスのメディアでは当然、トランプ新大統領の就任式のタイミングでのこの発言は、アメリカへの牽制でもあるとしている。