環境:世界から見た日本

投稿日時 : 2019/12/13 18:20

「COP25:批判にもかかわらず、日本は石炭の強い庇護者にとどまる」
Les Echos紙のサイトより。


年金制度改革のざわざわはしばらく続くので、別の話題を。フランスの経済紙 Les Echosの記事の出だしをそのまま翻訳:

「マドリードで開催されているCOP25で、日本政府は、石炭火力発電の支持政策の見直しを拒否。政治的かつ経済的理由で、日本の公的機関と大手銀行は、地球上の石炭火力発電所の大手資本主であり続ける。」

日本でのこの話題は、新しい環境大臣が英語で演説した、というニュースにとどまり、世界から日本は批判されているということもほんのわずかな紹介だけだった。

だが、この記事にもあるように、フランスや世界では(特に国境が関係ない環境問題では世界規模の視野が必要だろう)、日本はパリ協定を守らない国、環境問題に取り組んでいない国という扱いだ。Le Monde紙の記事では、COP25での日本を取り上げた記事でも、「9月の国連での気候問題の集まりでは、国連は安倍晋三首相が演説することを拒否したが、それも、積極的環境問題政策が欠如しているから」という。

【本日の年金制度改革問題の動き】
フィリップ首相は来週早々に組合との話し合いを提案。対話の姿勢を示す。ストライキをしていた警察(!)の組合は政府との話し合いのあと、ストライキを中止。政府の戦略は、業種毎に話し合いを進め、少しずつ敵陣をくずしている、という見解もある。
ストライキはクリスマスも関係なく続くという予想で、クリスマス休暇も、組合は配慮するといっているが、何の影響もないとは言えない。