あと5日。

投稿日時 : 2024/07/02 17:30

「“Libération紙”と“L’Humanité紙”は、反極右政党RNの表紙に、同じインスピレーションを得た」
仏版Huffpostのウェブサイトより。

月曜日のフランスの新聞の一面は、当然、総選挙の結果を受けた表紙だったが、インスピレーションを受けたのは、フランス・ギャルの曲、「Résiste(抵抗せよ)」から、「Résite, prouve que tu existe(抵抗せよ、君の存在を証明するんだ」という文句をもじって、「Désiste, prouve que tu résistes」(立候補をやめよ、君の抵抗を証明するんだ」とし、さらに写真は、マクロン大統領の写真を使った。

SNSでは各新聞社は、情報交換はしていないとし、反極右の精神が一致団結しているとした。

次の日曜日の決選投票の候補者はフランス時間本日の夕方までに候補を取り下げることができる。すでに左派連合は、一致団結して、左派連合の候補者が三位で、RN党が当選する可能性がある場合は例外なく候補を取り下げるとしている。ただ、与党勢力は、曖昧な表現で取り下げるとしていたり、元首相や現大臣でも、極右にも極左にも協力はしないといっていたり、「ケースバイケース」だとしていたり、はっきりとはしていない。

600近い選挙区で、すでに勝負が決まったのは70近くしかなく、三つ巴状態の選挙区は現時点で300近くあるという。これが最終的にどのような一対一になるのか、明日にはわかり、そこからさらに投票予想がされる。

しかし、やはり、与党勢力だけではなく、左派連合の支持者でも、「上からの」支持には従わない人もそれなりにいるとされ、投票に行かなかったり、「白票」を投じるという人もいるという。(「白票」自体も、一つの意見表明とする人たちもいる)

明日にはまたパリのレピュブリック広場で大規模な「反極右」の集まりが予定されており、週末にかけて「反極右」の動きは大きくなるとされるが、一方で、極右政党は、メディア戦略を強めて、現実味を帯びてきている新しい政権のアピールをしている。

また、極右政党の戦略としては、第一回の投票は、現政権への攻撃があったが、すでに与党勢力を破ったかのように、次は左派連合の中でも極左政党LFIに攻撃を絞っているように見える。与党支持派や極右・右派系だけではなく、左派系支持者にも毛嫌いする人が多い極左政党が弱点だとにらんだかのようだ。