J-3。右から左に振れるのか。

投稿日時 : 2024/07/04 17:30

「総選挙2024世論調査:共和国ブロックのおかげで、極右政党RNの絶対的過半数の可能性が低くなる」
経済誌Challengesのウェブサイトより。

昨日発表されたのは、日曜日に迫った総選挙決選投票の最新の世論調査。決選投票で200近い候補取り下げがあり、決選投票の候補者が確定した後の最初の世論調査だった。

第一回の投票の前、そして投票結果がわかった直後は、極右政党RNが絶対的過半数をとる可能性は、かなり現実的なのように取り上げられており、世論調査もそのような傾向を分析していた。

しかし。

様々な形で「反極右」の動きが大きくなり、決選投票の構図もできた上で、あらためての世論調査で、今度は、極右政党RNが絶対的過半数をとるのはかなり難しいという傾向になった。世論調査はもちろん、まだ300以上ある決選投票の構図でも、極右政党RNがいくら勝っても、そこまではいかないという分析が多い。

そこで。

さらに動きが大きくなっているのが、極右以外の政党やグループが、大連合政府が現実味を帯びてきており、各勢力のなかでも連合については様々な見解があるものの、党派をこえての大連合を探る動きもでてきているという。

一方で。

極右政党RNの党首のバルデラ氏と、前党首で国会でRN党の代表のマリーヌ・ルペン氏は、第一回の投票移行、地方の選挙応援にも行かずに、パリでのメディア対応の他は、事務所などで、会合や面会をしており、バルデラ氏が首相になった場合の組閣や、政策を練っているという。

ところで。

世論調査は、金曜日までまだでるだろうが、そもそも、フランス国民が世論調査に真面目に答えているかという問題もあるし、そうしたフランス人の傾向もある程度は世論調査も考慮しているとされている。そして、そもそも投票所で各フランス国民がどのような判断をするかは、いくら党や著名人などが「お願い」をしたところで、右も左も、中央でも、どうするかはわからないという。

本日時点では、極右政党内閣の可能性よりも、それ以外の大連合内閣の可能性が強くなっているようだが、また明日の世論調査ではどうなるかわからないし、実際の結果もわからない。

さらに、どのような結果にせよ、マクロン大統領がその結果を受けてどういう判断をするかも、マクロン大統領にしかわからないという。

そして。
本日の夜も、プライムタイムに討論会が行われ、今回は4つの勢力から、男性四人が集まることになっている。昨日は、左派から女性代表がでていたが、3者別々のインタビューだった。今回の選挙でプライムタイムの討論会は4回行われたことになる。