歴史的な政治状況のフランス

投稿日時 : 2024/06/28 17:30

「フランスの現在の政治状況で、どのような感情がおおきいですか?」
世論調査。
・恥 35% / ・怒り 34% / ・失望 32% / ・悲しみ 30%
・恐怖 29% / ・疲れ 23% / ・希望 9% / ・無感情 9%
・満足感 5% / ・驚き 5% / ・興奮 5% / ・喜び 4%
・誇り 3% / ・無回答 8%

いよいよあと二日となった国会議員選挙。昨晩は、二度目の三つ巴の討論会があり、またもや三者のやり合いだった。
ちなみに先日の第一回の討論会の視聴者は500万人以上(フランスの人口の10分の1、視聴率は30%近く)で、かなりの注目度合いだったようだ。

新聞、テレビ、ラジオなど、すべてのメディアはほぼこの話題ばかり。ここまでの傾向は変わらずで、とりあえず、マクロン大統領の与党勢力は「敗北」「失墜」「終焉」は確実だが、問題は極左政党RNが絶対的過半数をとるかとらないか、そしてどのような政権が誕生するか。

そして、テレビ討論の視聴率、そして委任投票の申請が尋常出ない数があることからもわかるように、今回の突然の国会議員選挙にたいして、フランス国民の関心は高く、大統領選挙並みで、選挙選自体も大統領選挙のような盛り上がりだと言われる。

それも当然で、(ほぼ)確実に現政権の継続はなく、大きく右にぶれても、左にぶれても、あるいはかなり複雑な連立政権だとしても、10日後には全くフランスの社会が変わる可能性があり、一般市民としては、経済的にも、子どもたちの教育にしても、雇用にしても、ヨーロッパにおけるフランスの立場にしても、大きく変わる可能性がある。

選挙結果はもちろん、投票率もかなり高いとされているが、それがどのような投票結果になるか、様々な専門家もはっきりとした予想はできていない。

三つ巴の陣営がお互いの非難・批判ばかりの選挙戦を繰り広げているように、国民の方も、投票はどこかの政党の政策を支持するというよりも(そもそも政治家は信用できない、どこも同じという感情が大きい)、どこかの政党(だけ)がどうしてもいやだからという理由が大きいとも言われている。

二回投票があるフランスの選挙システムで、2回目の投票では、戦略的に候補者が限られてしまうが、日曜の第一回の投票では、現在のフランスの政治状況、フランス国民の政治的感情が見られるだろう。