フランスの不動産傾向2021

投稿日時 : 2021/09/10 17:30

「不動産の指標:パリ周辺では、“コンクリートから逃げ出したいパリジャン”は買いたくてうずうず」
Le Parisien紙のウェブサイトより。

昨日パリの公証人組合が発表したところによると、パリ周辺地域のイル・ド・フランスの不動産の需要が高まっているという。

これは2021年の第二期の統計をまとめたもので、年平均に換算すると、不動産の売買額は6%の増加で、この傾向はさらに強くなるという。コロナ禍のフランスでは、二度のコンフィヌモン(自宅隔離。ロックダウン)を経験しており、都市部でのパンデミックという感染症のリスクだけではなく、厳しい感染症対策がとられた場合の都市生活を考えたパリ市民たちが、都会から郊外へ流出しているという。さらにはテレワークも一時的な生活様式ではなく、これからの一つの選択肢として、働き手も雇い手も考慮するようになり、都市部で暮らすことの意味が変わってきた。

これまでは、パリに比較的近いところから売れていたというが、現在では割と遠いところまでもが「パリ脱出組」の選択肢となっているという。

そしてこの「脱大都市」の傾向はパリだけではなく、地方都市でも同様であるばかりか、これまでは不動産市場ではあまり注目されてこなかった自治体などにも動きがでているという。